中古ドメインって本当に効果あるの?注意点は?
結論
中古ドメインは正しく選定・活用すればSEOに効果を発揮することもありますが、リスクも高く、慎重な判断が必要です。
被リンクが残っている、過去にしっかり運用されていたといった背景を持つ中古ドメインは、立ち上げ初期のアクセスブーストやインデックス速度の向上が期待できる一方で、スパム履歴やテーマ不一致があると逆効果になります。
中古ドメインとは?
中古ドメインとは、過去に誰かが使用していたが、現在は手放されているドメイン名のことです。
例えば企業の閉鎖、個人サイトの終了、期限切れによって再取得可能になったドメインを、他の人が購入して再利用することができます。
このようなドメインは過去の運用歴や被リンクがそのまま残っている場合があり、それを目的に中古ドメインを使ったSEO対策が注目されています。
中古ドメインのメリット
- 過去の被リンクが引き継がれていることがある
- 新規ドメインより早くインデックスされやすい
- 立ち上げ初期でもある程度のドメインパワーを得られる可能性
特に、有名メディアや教育機関、官公庁などからの被リンクが残っていれば、それだけでSEO評価にプラス要素として働くことがあります。
大きな落とし穴:中古ドメインのリスク
- 過去にスパム行為やブラックハットSEOに使われていた可能性
- アダルト・ギャンブルなどテーマが合わないジャンルの履歴
- Googleからペナルティを受けていたドメインの可能性
- 残っている被リンクがほぼ無意味、または危険リンクのことも
特に注意が必要なのは「一見よさそうに見えるけど、中身がスカスカ」なドメイン。外部リンクが多くても内容が伴っていない場合は、評価対象にはなりません。
中古ドメイン選びで見るべきポイント
- 過去の運用内容(
Wayback Machine
などで確認) - 被リンク元(
Ahrefs
やSearch Console
でチェック) - スパムスコア(
Spam Score
の高いリンクがあるか) - ドメイン名と新しいサイトとの親和性
たとえば「used-cars-tokyo.com」というドメインで、新しくピアノ教室のサイトを作るのは全くテーマが一致しないため、むしろマイナスになります。
サテライトサイトに使うのはアリ?
中古ドメインは、サテライトサイト(補助サイト)として使う戦略にもよく利用されます。
しかし、Googleは「関連性のないリンク」や「操作目的のリンク」に厳しくなっており、内容が薄いサテライトサイトをいくつ作っても評価されないどころか、本サイトの評価が下がる可能性も。
本気でサテライトを運用するなら、コンテンツの質や更新頻度を本サイトと同様に高く維持する必要があります。
中古ドメイン活用の成功事例と失敗例
● 成功例:廃業した飲食店が使っていたドメインを同じ地域・業種の新店舗が取得し、過去のローカルメディア被リンクをそのまま生かして上位表示に成功。
● 失敗例:海外のスパムリンクだらけの中古ドメインを購入してサテライトサイトを作ったところ、Googleから評価されず本体サイトの検索順位も下落。
このように、中古ドメインは「当たり外れ」が激しいため、SEO初心者にはおすすめできません。
中古ドメインは初心者向きではない?
ほとんどのSEO初心者にとっては、新規ドメインで地道に質の高いコンテンツと被リンクを積み上げる方が安全で確実です。
中古ドメインの取得・調査・運用には高度な知識が必要であり、失敗すればコストと時間を無駄にするだけになってしまいます。
まとめ
中古ドメインは、適切に選定し活用すれば、被リンク効果やインデックス速度などの面でメリットがあります。
しかし、過去の使用歴や被リンクの質を見極めないと、スパム扱いされるリスクもあります。基本は「内容を見て判断」「SEO目的だけで選ばない」ことが大切。
本格的に使いたい場合は、調査ツールを活用するか、信頼できる業者から購入し、慎重にスタートさせましょう。