終了したイベント情報は残す方がSEOに有利?マイナス評価になることもあるの?
結論
終了したイベント情報は、内容と形式によってSEOにプラスにもマイナスにもなります。
イベント情報の質が高く、固有性がある場合は資産として残すべきですが、情報量が少なく、テンプレート的で重複性の高いものはSEO評価を下げるリスクもあるため、整理が必要です。
終了イベントページがSEOに与える影響とは?
終了したイベントページは、「もうアクセスが来ないから不要」と考えられがちですが、SEOの視点では一概にそうとは言えません。以下のように、影響は複雑です。
- 有益なコンテンツは「アーカイブ資産」になり、検索流入が続く
- 同じような内容のページが大量にあると、重複コンテンツとみなされ評価が下がる
- 古いイベント情報が検索結果に表示され、ユーザー体験を損なうことがある
つまり、イベントページを「どう作り」「どう扱うか」がSEOに直結するということです。
【マイナスになりやすいパターン】SEO評価を下げるイベント情報の特徴
以下のようなイベントページは、SEO上マイナス評価の原因になる可能性があります。
- イベント概要だけで終わっており、文字数が300文字未満
- 「日時」「場所」「料金」などフォーマット化された内容しかない
- タイトルが似通っていて差別化されていない(例:「〇〇イベント開催!」が乱立)
- 終了日が明記されておらず、古い情報が現役のように見える
特に「短文+重複+古い」という3拍子が揃うと、Googleの評価は大きく下がります。インデックスされても検索上位には出にくく、場合によってはサイト全体の評価に悪影響を与えることも。
【プラスに働くパターン】残すべきイベント情報の条件
一方で、終了済みでもSEO的に残す価値のあるイベントページもあります。以下の特徴を持つ場合です。
- イベント内容に固有性・独自性がある(例:講演の要約、写真、来場者数など)
- レポート形式で、参加者の声や反応などが盛り込まれている
- 500文字以上のテキストで丁寧に説明されている
- 次回開催の案内や関連リンクがある
こうしたページは、「過去の実績」として企業や団体の信頼性向上にもつながります。また、検索キーワードによっては継続的なアクセスを生む資産になることも。
SEOに最適なイベント情報ページの設計方法
終了したイベントページをSEO効果のあるコンテンツにするには、以下の点を意識して設計しましょう。
- 「〇〇イベントレポート」などタイトルに開催済みの旨を明記
- 開催日と終了日を明示する
- 写真・動画などの視覚情報を追加する
- 開催の目的や背景、主催者のコメントなど独自要素を加える
- 次回開催予定や関連FAQ、関連記事への内部リンクを設定
また、イベント終了後に内容をアップデートして「アーカイブページ」化することで、ユーザーにも検索エンジンにも好印象を与えることができます。
古くてSEO効果の薄いページはどうする?3つの対処法
すでに大量のイベントページを持っていて、その中に「重複・低品質なページ」がある場合は、以下の方法で整理するのが効果的です。
- 1. 統合する
内容が似たイベントは、1つの「過去イベントまとめページ」に統合。重複を避けつつ情報価値を高めることができます。 - 2. 非公開またはnoindexにする
検索流入が見込めず、独自性もない場合はnoindexで除外。サイト全体の評価を守ることにつながります。 - 3. リライトする
一部でも内容を加筆し、写真や来場者の声を追加して独自性を出せば「再利用可能な資産」になります。
どのページも「削除一択」ではなく、「どう扱うか」を戦略的に判断することが重要です。
よくある誤解:「古い=削除すべき」ではない
実際には、過去イベントページが検索流入を継続的に生み出しているケースも多数あります。特に「地域名+イベント名」などは、翌年も同じワードで検索される可能性があり、前年のページが参照されることも。
そのため、古くても内容が良ければあえて残すのが正解です。ただし、内容がスカスカなまま放置していると、SEOの足を引っ張るので注意しましょう。
まとめ
終了したイベント情報は、「すべて残す or すべて消す」ではなく、内容や構成によって扱いを変えるのがSEO的に正解です。
テンプレート的で重複しやすく、情報が薄いページはnoindexや統合で整理。逆に、オリジナル性が高くて検索ニーズがあるページは積極的に残すことで、資産として役立ちます。
イベントページも「検索ユーザーにとって価値あるコンテンツか?」という視点で見直し、SEOの効果を最大化していきましょう。