内部対策と外部対策って何が違うの?
結論
SEOにおける「内部対策」とは、自分のサイト内で行う改善施策のこと。「外部対策」とは、サイト外から信頼や評価を得るための取り組みを指します。
どちらか一方だけでは十分とはいえません。内部対策で検索エンジンに正確な情報を伝え、外部対策で信頼性を補完することで、検索上位表示に近づけるのです。
つまり、SEOを成功させるには「サイト内部の整備」と「外部からの評価」の両輪が必要不可欠です。
内部対策とは?
内部対策とは、サイトの構造やページの設計、コンテンツ内容、HTMLタグの最適化など、自社・自分でコントロールできる要素に対して行う施策です。検索エンジンがサイトの内容を正しく理解できるよう整える役割があります。
- タイトルタグ・ディスクリプションの最適化: ページごとにキーワードを意識したタイトルを設定し、検索結果でクリックされやすい説明文を記載する。
- 見出し(h1〜h3など)の適切な使い方: 情報を階層的に整理し、コンテンツ構造をわかりやすく伝える。
- キーワードの自然な配置: ユーザーの検索意図に合ったキーワードを無理なく盛り込むことで、検索エンジンにテーマを伝える。
- ページ表示速度やモバイル対応: ページが素早く表示され、スマホでも見やすい設計になっているか。
- 内部リンクの設計: 関連ページ同士を適切にリンクさせ、ユーザーが迷わず情報にたどり着けるようにする。
こうした内部対策は、検索エンジンに「このページはこういう内容です」と正しく伝えるための整理整頓にあたります。検索順位の土台を築くために欠かせないステップです。
外部対策とは?
外部対策とは、自分のWebサイト以外からの信頼を獲得するための施策です。特に他サイトからの被リンク(バックリンク)は、Googleが重要視する評価ポイントの一つです。
- 他サイトからリンクを貼ってもらう: 関連性の高い、信頼性のあるサイトからリンクされることで、「このサイトは価値がある」と検索エンジンに伝わります。
- SNSやメディアでの拡散: コンテンツがSNSでシェアされたり、メディアに取り上げられることも外部評価の一部とみなされます。
- コンテンツの紹介や引用: 他サイトのブログ記事やコラムなどで、自社コンテンツが引用・紹介されることも信頼性の証です。
被リンクの数も重要ですが、特に重視されるのはリンク元の「質」です。信頼度の高いサイトからのリンクほど評価されやすく、逆に質の低いサイトから大量にリンクされても逆効果になる場合があります(スパムとみなされる可能性も)。
外部対策は、いわば「他人からの推薦・紹介を通じてサイトの信頼を高める」行為であり、検索エンジンからの評価を押し上げる後押しとなります。
どちらが大事なの?
結論から言えば、「内部対策も外部対策も両方必要」です。どちらか一方だけではSEO効果は限定的になり、バランスよく整えていくことで初めて上位表示に近づけます。
内部対策ができていなければ、検索エンジンに内容を正しく理解してもらえず、いくら被リンクを集めても適切に評価されません。逆に、内部対策だけ完璧でも、外部からの評価がなければ検索エンジンは「信頼できるサイト」と判断しにくく、競合に負けてしまいます。
一般的には、まずは内部対策から取り組み、サイト全体の基盤を整えることが推奨されます。そのうえで、良質なコンテンツを通じて自然な被リンクを集める施策(コンテンツマーケティング、PRなど)へと進んでいくのが理想的な流れです。
まとめ
SEOにおいて「内部対策」と「外部対策」はどちらも欠かせない存在です。内部対策は自分で管理できる領域を最適化し、検索エンジンに正しく情報を伝えるための土台です。一方、外部対策は他者からの評価を得て、信頼性や権威性を高めるための補強になります。
どちらか一方だけで十分ということはなく、両方がそろって初めてSEOの効果が最大化されます。まずはできるところから一つずつ改善していき、継続的に取り組むことが、検索上位への近道です。