サーバーが重いのは危険。レンタルサーバーの当たり外れで順位が上がらないことも
結論
サーバーが遅い、レスポンスが不安定といった状況は、SEOにおいて大きなマイナス要因です。
特に共用レンタルサーバーでは「同居している他サイトの影響」で速度が遅くなるなど、いわゆる“当たり外れ”が存在します。表示速度の低下はユーザー体験を損ねるだけでなく、Googleからの評価にも直結するため注意が必要です。
表示速度はSEOに影響する
Googleはページの表示速度(Page Speed)をランキング要素のひとつとして明言しています。モバイルファーストインデックスの導入により、特にスマホでの表示速度は重要視されています。
サーバーのレスポンスが悪いと、ページの読み込みに時間がかかり、ユーザーが離脱しやすくなります。これが結果的に直帰率の上昇や滞在時間の短縮につながり、SEO的に不利な状態を引き起こします。
よくある「遅いサーバー」の原因
- 共用サーバーでリソースを使いすぎる他サイトが存在
レンタルサーバーは複数サイトでCPUやメモリなどを共有しているため、他サイトの影響を受けることがあります。知らないうちに“重い部屋”に入っている状態になることも。 - アクセス集中によるリソース不足
自サイトのアクセスが増えた場合も、共用環境では処理が追いつかずエラーやタイムアウトが発生することがあります。 - 物理サーバーやストレージの老朽化
古いサーバーやHDDを使用している環境では、そもそも応答速度が遅くなりがちです。
レンタルサーバーの「当たり外れ」とは?
同じサーバープランでも、設置された物理マシンや収容された他サイトによって、パフォーマンスが大きく変わることがあります。これが俗にいう「当たりサーバー」「ハズレサーバー」と呼ばれる現象です。
たとえば、あるアカウントでは快適に運用できていたのに、新しく契約したアカウントではレスポンスが悪い…といったケースも珍しくありません。
このような状態では、コンテンツが同じでも「表示速度の差」でSEO評価に差が出る可能性があります。
サーバー速度を確認する方法
サイトの表示速度やサーバー応答時間は、以下のような無料ツールで確認することができます。
「サーバーの応答時間(TTFB)」が1秒を超えていたり、スマホでのスコアが著しく低い(40点未満)場合は、サーバー環境を疑ってみるべきかもしれません。
対処法:遅いサーバーをどうすれば?
- 同一プラン内でサーバー移動を依頼する
エックスサーバーなど一部のレンタルサーバーでは、同一プラン内で別のサーバーへ移行できる制度があります。 - 上位プランへの変更
リソースに余裕のあるプランや、コンテンツキャッシュ機能を備えた上位環境に切り替えることで、パフォーマンス改善が期待できます。 - 思い切ってサーバーの乗り換えを検討
WordPressに最適化された高速サーバー(ConoHa WING、Kinsta、mixhost など)への移行も有力な選択肢です。
まとめ
コンテンツやSEO施策をいくら頑張っても、「サイトの土台」であるサーバー環境が足を引っ張ってしまっては本末転倒です。特にサイト表示が遅いと、ユーザーにも検索エンジンにも良い評価を得ることができません。
レンタルサーバーはコスト面では魅力的ですが、共用環境の特性や当たり外れも存在することを理解し、必要に応じてサーバー移転やプラン変更を検討しましょう。「重さに気づいたときが、改善のタイミング」です。