【SEO】終了したイベントページ、残す?消す?サイトの“お荷物”にしないための正しい整理術
はじめに:サイトの“物置”に、いつかのイベントページが眠っていませんか?
「とりあえず作ったイベント告知ページ、終わった後もそのまま残してるな…」
「これって、サイトにとってプラスなの? それとも、ただの“ゴミ”になってる?」
サイト運営を続けていると、知らず知らずのうちに増えていくのが「終了したイベントページ」。年末の大掃除のように、いつか整理しないと…と思いつつも、ついつい後回しにしてしまいがちです。
しかし、これらのページは、扱い方次第でサイトの価値を高める**「資産」**にも、評価を下げる**「お荷物」**にもなり得ます。この記事では、あなたのサイトの“物置”をスッキリさせ、過去のイベントを未来のSEO資産に変えるための、正しい整理術を解説します。
結論:鍵は「独自性」。告知だけのページは“お荷物”、レポートは“資産”になる
結論から言えば、終了したイベントページを「残すか、消すか」の判断基準は、そのページに「独自の情報価値があるか?」の一点に尽きます。
- お荷物になるページ ✗:日時と場所だけの、コピー&ペーストで作ったような「ただの告知ページ」。
- 資産になるページ ✓:当日の様子や学びが伝わる、オリジナルの「イベントレポートページ」。
Googleは、中身がほとんど同じで、価値の低いページがサイト内に大量にある状態(重複コンテンツ)を嫌います。そのため、「ただの告知」ページを放置することは、サイト全体の評価を下げるリスクがあるのです。
あなたのページはどっち?資産かお荷物かを見分ける「仕分けリスト」
まずは、あなたのサイトにある過去のイベントページがどちらに当てはまるか、以下のリストで仕分けてみましょう。
【危険信号】お荷物ページの3大特徴
一つでも当てはまれば、整理を検討すべきページです。
- 情報が「告知だけ」で終わっている: 「日時」「場所」「料金」といった開催概要のみで、当日の様子が分かる情報が一切ない。
- 文字数が極端に少ない: ページのほとんどが画像や定型文で、独自の文章が300文字にも満たない。
- タイトルが使い回し: 「〇〇セミナー開催のお知らせ」のように、日付やイベント名が違うだけで、毎回同じようなタイトルになっている。
【高評価】資産ページの3大特徴
このようなページは、サイトの宝物です。大切に残しましょう。
- 当日の「空気感」が伝わる: イベント中の写真や動画、登壇者の発言の要約、来場者の数などが具体的に記載されている。
- 参加者の「声」が反映されている: アンケート結果や、SNSでの感想などがまとめられており、第三者の視点が入っている。
- 次に繋がる「道しるべ」がある: 次回開催の案内や、関連するサービス、よくある質問(FAQ)などへのリンクが設置されている。
【実践編】お荷物ページを“資産”に変える3つの整理術
「うちのサイト、お荷物ページだらけだった…」と落ち込む必要はありません。適切に手を加えれば、これらを価値ある資産に生まれ変わらせることができます。
術1:「リフォーム」して1つのまとめページに統合する
毎月開催しているセミナーなど、テーマが似ている複数の「お荷物ページ」がある場合に有効です。それらの情報を一つにまとめ、「過去の開催実績一覧」のような豪華な1ページにリフォームしましょう。重複が解消され、ユーザーにとっても見やすいページになります。
術2:「リメイク」して価値あるレポート記事に蘇らせる
「告知だけのページ」に、今からでも価値を加えましょう。当時の写真を探して追加したり、参加者からの感想を追記したり、登壇者のコメントをもらって掲載したり…。少しの手間で、お荷物ページは価値ある「イベントレポート」にリメイクできます。
術3:「非表示」にしてGoogleの評価対象から外す(noindex)
どうしても価値を加えられず、情報も古すぎるページは、無理に残しておく必要はありません。しかし、いきなり「削除」するのではなく、まずはページに「noindex」というタグを設定し、Googleの検索結果に表示されないようにしましょう。これにより、サイト全体の評価を下げずに、ページ自体は記録として残しておくことができます。
Use code with caution.よくある誤解:「古いページはSEOに悪い」は間違い
ここで重要なのは、「古いこと」自体が悪いわけではない、ということです。問題なのは、古くて「価値の低い」ページです。
例えば、「〇〇フェス 2023」という価値あるレポートページは、来年「〇〇フェス 2024」の開催が近づくと、「去年の様子はどうだったんだろう?」と調べるユーザーによって、再びアクセスが急増することがあります。
価値ある古いページは、サイトの歴史と信頼性を証明する「ヴィンテージ品」のようなもの。決して安易に削除してはいけません。
まとめ:イベントは「未来のSEO資産」。企画段階から考えよう
終了したイベントページは、放置すればサイトのお荷物になり、手をかければ未来の資産になります。
これからは、イベントを企画する段階で、**「このイベントは、終了後にどんな“レポート記事”にできるだろうか?」**と考えてみてください。当日の写真撮影やアンケート項目を工夫するだけで、未来のSEOコンテンツを仕込むことができます。
一つ一つのイベントを、その場限りで終わらせない。その姿勢こそが、あなたのサイトを長期的に強くしていくための、確実な一歩となるでしょう。