プレスリリースで被リンク獲得って効果あるの?成功事例も紹介
結論
プレスリリースは、うまく活用すればSEOに有効な被リンク獲得手段になります。
ただし「配信しただけ」で効果が出るわけではありません。メディアに掲載されるだけの内容と戦略があってこそ、良質なリンクを得て検索順位の向上につなげることが可能です。
プレスリリースとは?なぜ被リンク獲得につながるのか
プレスリリースとは、企業や団体が新サービスの発表、イベント情報、調査データなどをマスメディアや一般読者に向けて発信する公式の情報公開手段です。
最近ではPR TIMES、@Press、ValuePress!などの配信プラットフォームを通じてネットニュースや各種メディアに掲載されることが一般的で、その際にリンクが貼られることがあります。
掲載されたメディアがドメインパワーの高いサイトであれば、そこから得られる被リンクはSEO上も高評価となります。
成功するプレスリリースに必要な要素
- 話題性のある内容(新商品・キャンペーン・業界初など)
- 具体的なデータや数字を含める(例:調査結果や利用実績)
- 専門性や社会的意義のあるテーマ(例:環境配慮・地域貢献など)
- 画像や図解の提供でメディアが引用しやすくする
- 自社サイトへの自然なリンク(詳細ページやサービス紹介ページ)
特に重要なのが「ニュース性」。単なる広告や商品説明ではメディア側も取り上げてくれません。 ユーザーにとって有益で、社会性がある情報に仕立てる工夫が必要です。
実際にあった成功事例
● ある飲食系ベンチャーが「廃棄野菜を活用した新メニュー」をテーマにしたプレスリリースを配信。 環境意識の高まりを背景に、各種ニュースサイト・地方新聞・グルメ系メディアに広く掲載され、30以上の良質な被リンクを獲得。
● ECサイト運営企業が、独自アンケート調査を実施し「Z世代の買い物傾向」というテーマでリリース。 メディアに引用され、マーケティング系ブログや教育系メディアにも波及し、コンテンツSEOにも好影響を与えた。
どちらも共通していたのは、一時的なニュースではなく“誰かに紹介したくなる情報”であった点です。
SEOに効果が出やすいリンクの条件
- メディア側が“紹介する意図”でリンクを貼っている
- nofollow属性がついていない(※最近はnofollowでも多少の効果があるとも)
- 自然な文脈で、自社のコンテンツを引用する形のリンク
逆に、プレスリリース配信サービスの掲載ページにしかリンクが残らない場合や、記事一覧へのリンクのみの場合はSEO効果は薄いです。
やり方次第で逆効果になることも?
以下のようなケースでは、Googleに不自然なリンクとみなされるリスクもあります。
- 明らかにSEO目的のキーワードを埋め込んだ過剰なリンク
- 自社メディアで大量にプレスリリースを配信している
- 似たような文章を量産して複数サイトにばらまいている
プレスリリースはあくまで「ニュース」であり、SEOを狙いすぎるとスパムと判断されかねません。まずはユーザーとメディアにとって価値ある情報を届けることを第一に考えましょう。
本格的にリンクを獲得したいなら?
プレスリリースだけに頼らず、メディア掲載を狙ったコンテンツマーケティングとの組み合わせが理想です。
たとえば、プレスリリースでアンケート調査結果を発表し、その詳細やグラフをまとめたページを自社サイトに用意することで、より多くのサイトから「情報元」としてリンクされる流れを作れます。
また、被リンクだけでなくSNSでの拡散や指名検索増加にもつながるため、広報×SEOの連携はますます重要になっています。
まとめ
プレスリリースはうまく使えば、被リンク獲得にもブランド強化にも効果的な手段です。
ただし「SEO対策としてリンクを狙う」のではなく、あくまでニュース価値のある情報を発信する姿勢が大前提。
継続的にメディアに取り上げられるような情報発信体制を作ることで、被リンクも自然と増え、ドメインの評価も高まっていきます。